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  1. 滋賀県議会 2022-12-15
    令和 4年12月15日土木交通・警察・企業常任委員会−12月15日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 4年12月15日土木交通・警察・企業常任委員会−12月15日-01号令和 4年12月15日土木交通・警察・企業常任委員会           土木交通・警察・企業常任委員会 会議要録                                開会 9時58分 1 開催日時      令和4年12月15日(木)                                閉会 11時54分                         (休憩 11時43分〜11時44分) 2 開催場所      第二委員会室 3 出席した委員    桑野委員長、中村副委員長、             杉本委員白井委員目片委員富田委員成田委員、             九里委員今江委員 4 出席した説明員   門間土木交通部長および関係職員 5 事務局職員     中村主査福野主任主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  9時58分 《土木交通部所管分》 1 議第145号 令和4年度滋賀県一般会計補正予算(第5号)のうち土木交通部所管部分について (1)当局説明  土井土木交通部次長 (2)質疑、意見等杉本敏隆 委員  地方バス路線維持費補助金について、補助対象外となった4路線はどこで、どういう理由で補助対象外になったのか、説明してください。 ◎渡辺 土木交通部管理監  理由としては2種類あります。まず、国の補助対象の要件である利用者数の基準を満たさなくなったところが、近江鉄道株式会社大宝循環線と帝産湖南交通株式会社滋賀医大循環線の2路線です。  そして、県の補助対象の要件として、市町が補助をすることとしています。市町が今年度補助をしないため、県の補助対象から外れたのが近江鉄道株式会社八幡アウトレット線と服部線の2路線です。 (3)採決  賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 2 議第160号 契約の締結につき議決を求めることについて(びわこモーターボート競走場スタンド他解体その他工事) (1)当局説明  西村建築課長 (2)質疑、意見等目片信悟 委員  アスベストの含有量はきちんと測れているのですか。往々にして後から発覚することがよくあるのですけれども、その辺りの積算やチェックはどのようにされているのか説明をお願いします。 ◎西村 建築課長  設計上で見つかっているアスベスト含有箇所ですが、第3スタンド棟などの外壁の塗料の下地、室内の天井や壁の仕上げ材、煙突の断熱材、配管の保温材であり、想定される数量を見込んでいます。 ◆目片信悟 委員  石綿に関して、綿状のものと板状のものがあり、多分処理の仕方が違うと思います。完璧に遮断して、防護服を着て処理をしないといけない場合があり、その辺りの数量もきちんと把握しないといけないと思います。実は、私は第1スタンド解体工事をした経験があり、アスベストの対応だけで請負金額の半分以上が飛んでいった記憶があります。往々にして後で追加工事が出てくることがあり、以前と今とでは違うのかも分かりませんが、職員も形状ごとの石綿の数量をしっかり押さえているのか確認させてください。 ◎西村 建築課長  設計図書で分かる分については、全て押さえています。レベル1から3に分け、適切な処理方法を提示し、積算をしております。 ◆成田政隆 委員  1点確認ですけれども、歩道橋の取扱いはどうされるのですか。 ◎西村 建築課長  歩道橋解体建物の間は仮囲いをし、歩道橋は使えるような状態で解体を進めます。 ◆成田政隆 委員  歩道橋から解体建物に連結している部分がありますが、そこは連結させずに、下に降りられる部分だけ残して作業をしているのですか。 ◎西村 建築課長  委員御指摘のとおり、連結している部分については解体予定ですが、歩道橋は使用可能とする設計です。 ◆成田政隆 委員  今後、タクシーやバスのターミナルをどのように利活用するのか、スタジアム解体後のスペースを今後どうしていくのかも含めて歩道橋の在り方を検討されると思います。その辺りのやり取りをしっかりした上で、より効率的に、工事費が安く済むような形で進めていただきたいと思います。 ◎西村 建築課長  委員御指摘の件につきましては、事業所管課事業課にお伝えさせていただきます。 ◆白井幸則 委員  一般競争入札ではなく、総合評価方式での契約になっていますが、その理由を教えてください。造っていくほうであれば、技術的な提案も必要だと思いますが、解体するほうであれば、技術的な提案を頂かなくても、価格だけで競争してもらえればよかったのではないかと思います。契約金額が大分変わり、県民の負担も変わってくると思いますが、総合評価方式にした理由を教えてください。 ◎西村 建築課長  総合評価方式によるかどうかという入札区分につきましては、土木交通部ルールで決まっていまして、金額と難易度でどのランクの入札方法を取るのかを判断します。  今回の総合評価の内容ですが、隣接のモーターボート競走場を使いながらの解体となり、振動、騒音の対策をどのような形で実施するのかの事業提案を求めたところです。  なお、総合評価にすることで直接工事費に影響することはありません。 ◆白井幸則 委員  モーターボート競走場の運営をしながらということですけれども、それは県の職員がいろいろと考えて指示すればいいのではないですか。わざわざ提案してもらわなくてもできるのではないかと思います。何でもかんでも提案してくれとなると、職員の考える力が落ちていくのではないかと思いますが、その辺はどのように考えていますか。 ◎西村 建築課長  当然、県の工事であり、私たちも技術職ですので、こういう工事についてはこういう配慮が必要ですということは盛り込んで設計をしております。その中で、私たちが気づかないようなプラスアルファの提案について、技術提案で求めているところです。 ◆白井幸則 委員  ゼロから造っていくのであれば、さらに民間からいい提案をくださいというのはありだと思います。あるものを解体していくほうであれば、わざわざそこを求めないといけないのかと疑問に思いました。民間に求めなくても、全て県のほうで把握できるぐらいの勉強もしていただければと思います。 ◆今江政彦 委員  今の白井委員の質問にも少し関わると思うのですが、3社が低入札価格調査で失格になっています。提案があった金額ではきちんとした工事ができないという判断をしたと思うのですが、滋賀県が締結する契約に関する条例が制定された中で、提案を頂いた内容のうち人件費的なところに問題があったのか、施工技術に問題があったのか、3社が失格になった経緯について説明できる範囲で教えてください。 ◎西村 建築課長  低入札価格調査は、大きくステップ1、ステップ2という段階に分かれておりまして、ステップ1の調査については、もう2段階に分かれています。ステップ1の調査の第1段階は、数値だけで判断するような基準になっておりまして、県が設計した基準値よりも低い数値の提案があれば失格になります。  ステップ2の段階まで進みますと、人件費施工内容を含めていろいろな内容が分かるのですが、3社の提案はステップ1の調査の第一段階で失格になっていますので、提案内容は把握していない状況です。 ◆今江政彦 委員  入り口ではねたということですね。分かりました。 ◆九里学 委員  私も年に数回行かせてもらっています。競艇のファンからすると、解体する場所はスタート地点からホームストレッチ、いわゆる第1ターンマークのところなので、一番迫力があり、醍醐味があります。この場所はライブで見ることができ、常連が多いと聞いていますし、私も実感しています。野球場で言えばバックネット裏みたいなところです。日本一の競艇場であり、非常に売上げが上がっていますので、今回は解体の話でしたが、次の中長期的な計画を立てるときに、ぜひ醍醐味のあるもの、建物が立たないとしても、何か映像なりで、この地点から見上げるようなことができるようなものを計画していただければと思います。今日の時点では、そうしたお願いをしておきたいと思います。 ◎西村 建築課長  今回解体する場所が特等席だということは初めて知りましたが、頂いた御意見については、事業所管課にお伝えさせていただきます。 ○桑野仁 委員長  今江委員九里委員が言われたように、解体後の計画については、事業課とも調整しながら、憩いの場でも結構ですので、本当にすばらしいものにしていただければと思います。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 3 議第161号 契約の変更につき議決を求めることについて(大津能登川長浜線補助道路整備工事)   議題162号 契約の変更につき議決を求めることについて(大津能登川長浜線補助道路整備工事) (1)当局説明  野田道路整備課長 (2)質疑、意見等白井幸則 委員  労務単価や材料費の上昇の原因として、主にどういったことが考えられますか。  これからの工事について、大阪・関西万博などがあり、入札に参加する業者があるのか心配しているのですが、どのように見ていますか。 ◎速水 技術管理課長  労務単価については、設計労務単価が全国ほぼ統一で決まっておりまして、国の改定に準じて県も改定しております。この単価が先ほど説明した2月から3月にかけて上昇しているところです。  鋼材の単価上昇の原因については、複合的な要素があると思いますけれども、ウクライナの情勢など国際情勢が要因の一つと聞いています。  今後も、今回と同じ特例措置変更契約をする案件が出てくると思います。受注者に過度な負担が生じないように、常に最新の単価を用いて積算し、発注することにこれからも引き続き努めていきたいと考えています。 ◆白井幸則 委員  労務単価はそういった形で上げなければならないということですけれども、民間の会社としては、大阪・関西万博などの仕事が一気に出てくる中で、労働力を集めようと思うと、国の単価よりも高い単価で集めないといけなくなります。そうした事情が今後出てくると、滋賀県などの地方では人が集められずに発注することができなくなるのではないかと心配していますので、先のことも考えてほしいです。 ◎速水 技術管理課長  委員御指摘のように確かに賃金は非常に重要な要素になっています。入職される方が一番気にするのが休みと賃金ですので、建設業界には担い手確保のためにそういったところを御配慮いただくように申し上げています。 (3)採決  議第161号 全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。        議第162号 全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 4 議第164号 財産の処分につき議決を求めることについて (1)当局説明  中嶌監理課用地対策室長 (2)質疑、意見等白井幸則 委員  いろいろと事情があるのかも分かりませんけれども、資料の1ページ目の対象財産の概要のところで、今回売却する土地は国から譲与を受けたものとの記載がありますが、国から幾らで譲与を受けたのですか。  資料の2ページ目に、区間1は河川管理者で管理(ビオトープとして)との記載があります。十何年も前から、川に隣接する地元の方や周辺でビニールハウスを建てている農家の方が、ビオトープがあると虫が湧いたりするので、ビオトープだけは堪忍してほしいと強く言っています。いまだにビオトープとしてと記載していることに違和感を覚えます。もうそろそろ消してもいいのではないかと思います。 ◎中嶌 監理課用地対策室長  1点目の国から幾らで譲渡されたのかという質問ですが、国有財産法第28条1号の規定により、国から譲与を受けています。この条文は、河川整備等費用負担者に対する譲与となっていまして、該当の区間については、無償での譲渡となっています。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  2点目のビオトープについてですが、草津川跡地利用基本計画上の位置づけは、琵琶湖につながる水辺空間という整理であり、この資料ではビオトープとしてという表現で記載をしています。一方で、現在地元と調整をしながら、河川管理用道路防災道路ビワイチのルートとして兼用利用をしています。また、川の中については、地元で活用できる多目的なものとなるよう調整をしているところです。
     委員御指摘のとおり、ビオトープという表現は少し混乱を招きますので、表現については整理したいと思います。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 5 議第169号 滋賀県道路公社が行う有料道路事業の変更に同意することにつき議決を求めることについて (1)当局説明  野田道路整備課長 (2)質疑、意見等富田博明 委員  対象者へのPR方法を教えてください。 ◎野田 道路整備課長  道路公社が中心となりまして、道路公社ホームページならびに料金所等でPR、周知を図ってまいりたいと考えています。 ◆富田博明 委員  関連する団体への周知もしていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。 ◎野田 道路整備課長  しっかりと周知させていただきたいと思います。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 6 一般社団法人近江鉄道線管理機構の設立について (1)当局説明  渡辺土木交通部管理監 (2)質疑、意見等富田博明 委員  役員に鉄道事業者が入らなかった理由をもう少し詳しくお願いします。 ◎渡辺 土木交通部管理監  第3種鉄道事業者につきましては、あくまでも沿線の地方自治体で構成をするということでして、沿線の市町と県で構成しています。一方、その運営に当たる事務局の中には、将来的に鉄道事業を経験しておられる方に入っていただいて、しっかりと安全な運行管理に努めることを考えています。 ◆富田博明 委員  役員の構成は鉄道事業法で決まっているということでしょうか。  事務所近江鉄道株式会社内とありますが、役員との連携は事務所を通じて行うことになるのでしょうか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  この一般社団法人自体が1つの鉄道事業者という形になり、その構成が各沿線の市町と県ということになります。第2種鉄道事業者近江鉄道株式会社であり、第3種鉄道事業者一般社団法人近江鉄道線管理機構です。その2者が上と下をそれぞれ持って、鉄道を運行していく形になります。  彦根市にあります近江鉄道株式会社の本社の敷地内に、第3種鉄道事業者事務所を設置しまして、事務方も役員等も、しっかりと経営、必要な施設の整備、利用促進の取組等を行っていきます。 ◆富田博明 委員  事務所だけは近江鉄道株式会社に設置するというのが、少し分かりません。別の団体として一般社団法人を設立するのであれば、地方公共団体の中に事務所があってもいいのではと思います。役員に鉄道事業者が入っていないのに、事務所近江鉄道株式会社内に置くのが、普通に考えたら少しおかしくて分かりません。 ◎渡辺 土木交通部管理監  事務所の場所につきましては、様々検討をいたしまして、例えば、沿線の市町が保有する市役所の庁舎などに設置することも選択肢としてありました。現実的に、施設のスペースの問題でありますとか、近江鉄道株式会社本社とのやり取りの問題などを総合的に勘案いたしまして、近江鉄道株式会社の敷地内にいい物件があったこともあり、そこを活用することになったところです。 ○桑野仁 委員長  基本は、連携を密にして取り組んでいこうということですね。 ◆白井幸則 委員  一般社団法人事務局の職員を雇うためにお金がかかると思うのですけれども、下の分の使用料等で賄うという理解でよかったですか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  この法人の事務局の運営については、構成する市町、県から一定負担金を出しまして、それで運営をしていくこととしております。 ◆白井幸則 委員  使用料はもらわないという解釈でいいのでしょうか。華々しくニュータウンができて、すごく乗客が見込めるから鉄道を敷いてという方向ではなく、持ちこたえられないし、何とかみんなで地域の方が最低限移動できるようにしようという中で進めている話です。先ほど渡辺管理監は経営という言葉を使われましたけれども、そういう観点をしっかり持っていかないとだめだと思います。  例えば、安全統括管理者について、本当はここまでのレベルの方は必要ないけれども、専任で置くとなると、その分人件費がかかってしまいます。その辺り経営の感覚をしっかり持ってやらないと、また同じようなことで行き詰まって、県や市町の出費がこれにばっかりかかってしまうことになります。福祉など本当に大切なところのお金が削られてこっちに流れてしまうようなことがあってはいけないと思います。経営という言葉を使ったのであれば、経営者的な感覚を持っていただく必要があると思います。国の補助金とか市町の負担金が出てくるからといって、のんびりとやっていてはだめだと思います。 ◎渡辺 土木交通部管理監  まず、第3種鉄道事業者については、安全運行のために施設の設備の保有、管理を行い、基本的に利益が発生しない業務をすることになります。  一方で、第2種鉄道事業者については、黒字にならないと上下分離として国に認めてもらえませんので、第2種鉄道事業者に利益が出るようにしっかりと取り組むことになります。  第2種鉄道事業者で出た利益を設備の修繕や設備投資に充てられるような仕組みを考えており、また、その利益を出すために、第3種事業者としても利便性の向上や利用促進に対してしっかりと意見が言える形を取りたいと考えています。 ◆成田政隆 委員  例えば、踏み切りが故障したりとか、線路に木が倒れたりというときに、対応するのは管理機構になるのか、教えてください。 ◎渡辺 土木交通部管理監  御指摘のとおり運行に関わる設備、施設等について障害や瑕疵が発生した場合は、第3種鉄道事業者である一般社団法人が対応することになります。 ◆成田政隆 委員  ということは事務局体制まで記載していますけれども、そこにプラスアルファでいろいろな職員がおられるという認識でいいのでしょうか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  現実の運営としては、この事務局の数名の体制で全て対応できるわけではなく、設備の維持補修等については、鉄道事業者に委託をすることを考えています。 ◆目片信悟 委員  第2種鉄道事業者は利益を出し、黒字にならないといけないということですが、今、分離すれば黒字になるのですか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  上下分離をし、下をこの一般社団法人が持ちますと、そこに対して国からの起債措置交付税措置等が入りますので、その分経営上楽になるという計算になります。  今のシミュレーションでは、上下分離をして、どこまでを下が持つのかによって、黒字になったり、赤字になったりします。例えば、施設の中には線路、電路、あるいは車両がありますけれども、線路だけを持ってもまだ黒字にはなりません。どこまで持って、黒字にしていくのか、そういう最終の詰めをしているところです。  持つ施設、設備の範囲によって、第2種鉄道事業者の黒字や第3種鉄道事業者の負担額が変わってくるということです。 ◆目片信悟 委員  今後どうなるか分からないですが、交通税の議論も踏まえて、そういう負担を求める際には、第2種鉄道事業者の経営が本当にきちんとできているのかどうかが問われますし、第3種鉄道事業者側が手を伸ばしてやっと黒字になりましたでは、なかなか理解は得にくいと思います。第3種鉄道事業者が、できるだけ県民負担にならないような形で、第2種鉄道事業者の黒字をどのように確保していくのかを説明しないといけないと思います。交通税の議論については、アンケート等では一定、致し方がないようになっているかも分かりませんが、その辺り、県としてしっかりと説明できるようにしないといけません。どこまでやり取りができるのか分かりませんが、第3種鉄道事業者の体制などをしっかりと調整していかないと、結局上下分離したけれども、どんどん第3種鉄道事業者側が手を伸ばさないといけないようなことになれば、意味のないことになると思いますので、緻密に計算してほしいと思います。 ◎渡辺 土木交通部管理監  その点を踏まえて、今後上下分離に向けてしっかりと協議、調整をし、さらに詰めていきたいと思います。  収入については、先ほどから申し上げていますが、第2種鉄道事業者としっかりと連携をして、利用促進利便性向上に取り組んでいきます。  支出については、やはりこれからは多くを税金で対応することになります。構成する各自治体のほうでも、この支出が青天井にならないかは大変心配をしているところです。適正な設備投資、修繕が確保できるように、使い過ぎにならないようにしっかりと考えながら取り組んでいきたいと思います。 ◆目片信悟 委員  まず安全が第一ですので、その上でということだけは申し添えたいと思います。 7 大津港駐車場における今後の管理の方向性について (1)当局説明  野田道路整備課長 (2)質疑、意見等九里学 委員  前監査委員4人の1人として、今まで大変だった状況のこの施設について、思い切った決断をし、ここまで進めていただいたことは感謝申し上げたいと思います。  財政的援助団体の中で、ここの施設については、収支バランス損益分岐という視点からしても、非常に収支を圧迫しているのではないかということが4人の監査委員ともに話がありましたし、非公式の場でも何とかしないといけないという議論がありました。  一方で、今もお話がありましたように、ここは非常に地の利がよく、もともと琵琶湖の観光の玄関口で、将来的にも魅力のある地になっています。新しく文化館ができる、近隣府県とも連携しながらビワイチや船舶を使った観光振興ができるなど非常に魅力的な土地でもあります。  観光、文化あるいは交通の要衝としても、進めていただいているビワイチの拠点としても、近隣府県と連携をしながら、お金を出し合い、また大津市とタッグが組めるのではないかという議論もあり、今回、こうして思い切った決断をしていただいたことに感謝を申し上げたいと思います。  これからは、大津市、草津市を含めた13市6町、あるいは京都府を含めた形で、民間の駐車場との連携や数々の規制の話もあると思いますので、ぜひその辺りを解消いただきながら進めていくことが大事だと思います。  これは土木交通部だけではなく、ほかの部局ともしっかり話をしていただきたいと思います。こうしてスピード感を持って進めていただいたことは感謝申し上げたいと思います。 ◎野田 道路整備課長  今、委員が言われたように、この浜大津のエリアは非常に魅力的な場所だと思います。観光面、商業面、また新・琵琶湖文化館をはじめとした文化面から、これから将来に向けてもっと魅力を高めていく必要があると思います。そのためには、大津市、さらには庁内でしっかりと連携しながら、今後取り組んでいくことが大事です。より一層、大津港駐車場需要拡大につながるように考えていければと考えています。 ◆成田政隆 委員  長年いろいろとお願いしていた部分がようやく実現したことに感謝申し上げます。  今後の指定管理については、港湾と一緒にしていくのですか。また、現在24時間で稼働していないところが、どこの権限で24時間の稼働が可能になるのか、滋賀県公共港湾施設の設置および管理に関する条例の改正になるのか、詳細なところを教えてください。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  この道路公社の駐車場については、道路整備課と河川・港湾室が連携して対応しております。現在大津港の管理をしておりますので、私のほうからお答えしたいと思います。  1点目の今後の指定管理については、今後検討したいと考えております。具体的には、港湾施設と一緒に駐車場も指定管理をするのか、港湾施設とは別に駐車場だけで指定管理をするのか、その2つの選択肢があると思います。両方のメリット、デメリットを整理しながら、今後詰めていきたいと考えております。  2点目の24時間の運用についてですが、方向としては24時間の運用もあり得ると考えております。全国的に見ても、24時間の駐車場の運用がメリットになっていると認識しておりますので、そういった方向を考えております。例えば、カメラ等で管理をするような運用もあると聞いていますので、そういったことも考えていきたいと思います。それを行うためには、滋賀県公共港湾施設の設置および管理に関する条例の改正が必要ですので、そういった対応を含めて検討したいと考えています。 ◆成田政隆 委員  以前、24時間を超えてしまい、締め出されて翌朝取りに行ったケースもありました。近隣の商業施設も利用される方がおられると思いますので、ぜひともより使い勝手のいい駐車場にしていただきたいと思います。また、指定管理をどうしていくのかという検討ですが、より皆さんにとって使いやすく、稼働率、利益が上がるような形で対応していただくことをお願いしたいと思います。 8 (都)原松原線トンネル工事の進捗状況について (1)当局説明  池田都市計画課長 (2)質疑、意見等成田政隆 委員  図で教えていただきたいのですけれども、原町交差点のところで、彦根インターチェンジから降りてトンネルに入っていく動線が、どういう形になるのか分からないので教えてください。信号をどういう形で設置するのか、この交差点が込み合わないかどうかが心配なのですが、その辺りを教えていただければと思います。 ◎池田 都市計画課長  資料1の平面図を見ていただきたいと思います。今は彦根インターチェンジから降りて、国道306号を真っすぐ外町交差点に向かって進む形になっています。今回トンネルができることから、原町交差点を十字の交差点に改良し、彦根インターチェンジから降りて右折するとトンネルに入れるようにします。  また、黄色の部分は市道ですが、ここは立体交差にし、地下にくぐらせることにより、本線と彦根インターチェンジから来る車が原町交差点で交差する計画としています。 ◆成田政隆 委員  彦根インターチェンジから降りて、原町交差点でトンネル方向と旧来の外町交差点の方向で分かれると思いますが、信号は設置するのでしょうか。
    ◎池田 都市計画課長  現在も彦根インターチェンジから降りたところに信号が設置されておりますので、その位置が少し変わることになります。これから公安委員会との協議になりますが、原町交差点の交通をさばくためには、信号が必要と考えております。 9 県管理河川における気候変動を踏まえた治水計画のあり方の策定について (1)当局説明  伊吹流域政策局長 (2)質疑、意見等成田政隆 委員  気候変動を踏まえて治水計画の変更、修正をかけるということですが、気候変動に伴い雨が増え、砂の流れも多くなっているために、毎度河川の砂を除去している状況があります。どうしても川底が上がってしまい、洪水リスクが高まっているケースが多々あると思うのですが、その辺りはどう考えて、どう反映されていかれるのか伺いたいと思います。 ◎伊吹 流域政策局長  今回の検討については、まず治水計画の見直しの基礎となる降雨量について検討したもので、砂の量の検討まではしておりません。ただ、降雨強度が大きくなることで、流出する土砂の量も多くなると考えております。山をしっかり保全していくことも重要だと思いますけれども、河川管理者としては堆積の状況などをしっかり点検して把握した上で、土砂の除去の対応をしたいと考えております。 ◆成田政隆 委員  ここ数年、砂の流れも大分変わってきているように感じていますので、そういった分析もして、部局間連携を取っていただきたいと思います。 ◎中島 砂防課長  補足させていただきますと、確かに雨の降り方、強度によって運ばれてくる砂の量は変わってきます。それは砂防堰堤の設計や計画規模にも反映されます。ただ、今のところ国土交通省の砂防部局から、それをどのように計画等に反映するのかという情報は入ってきていません。まずは、情報収集をしまして、計画や設計に反映させていきたいと思います。 ◆富田博明 委員  流域面積の大きい小さいで、治水計画の見直しをするかしないかを検討することになっていますが、この流域面積は単なる面積だけではなく、開発の状況についても加味されるということでいいのですか。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  今後まちづくりなど開発されるところについては、開発を見込んだ雨の出方を見ながら計画を立てることになっています。具体的には、開発地の流出係数を評価して、計画を立てています。 ◆白井幸則 委員  県立体育館の滋賀ダイハツアリーナがオープンしましたが、その下に大きな調整池のようなものがあります。これから県がいろいろなところを開発する場合も、民間が開発する場合も、調整池が必要となるケースが出てくると思います。整備を加速させると記載していますので、河川整備が早く進めば、調整池を設ける必要がなくなるかもしれませんが、宅地造成など民間や県がいろいろな事業を行うときに、調整池に影響が出るのではないかと心配しています。その辺りの影響はどうですか。 ◎伊吹 流域政策局長  開発行為が行われる場合には、開発行為によって流量が増えることで、1級河川にどれぐらい影響があるのかを県のほうで確認しまして、必要に応じて調整池等で対応いただいているところです。その影響を検討する際には、先ほど申し上げました滋賀県の降雨強度式に基づいて検討していただいています。  したがいまして、今回の変更によりそこが大きく変わることはないです。県の河川整備はまだまだこれから進めていかなければならない状況ですので、しっかり予算を確保して、進めていきたいと考えています。 ◆白井幸則 委員  ぜひ進めていただければと思います。滋賀県がここまで発展してきた要因の一つは、企業や工場を誘致して、仕事ができて、それに伴って人も入ってきたという歴史があることです。県庁の先輩方が企業誘致を頑張ってこられて、そして140万人の人口を有するまで至ったという歴史があります。そういったことを考えたときに、足かせにならないように、河川の整備を頑張って進めてください。 休憩宣告  11時43分 再開宣告  11時44分 10 一般所管事項について ◆今江政彦 委員  本会議の一般質問でも話がありましたが、安土の地下道で亡くなられた方の遺族が訴訟を起こされました。今、近江八幡市では検証委員会等で原因も含めて検証しています。裁判のほうはどこかで裁判官が和解勧告をされることになると思いますが、近江八幡市も県も真摯に対応いただきたいと思います。今後の安全対策については、前の委員会のときにも少しお聞きしました。周辺では新しい住宅の開発も行われていますし、近江八幡市では小学校を近くの水田に移転する計画が進んでおりますので、子供の安全を含めて課題が多いと思います。ソフト対策、ハード対策を含めて、また、今の時点での検証結果も含めて、今後議論されることはたくさんあると思うのですが、現時点で県としてここの安全対策をどのようにイメージされているのか、説明できる範囲で教えてください。 ◎藤本 道路保全課長  遺族からそのような訴えを起こされるということは報道で承知していますが、詳細なところについては認識していませんので、今後確認をさせていただきたいと思っています。  御質問いただきました今後の安全対策ですが、まず、近江八幡市で検証委員会を立ち上げていただいており、これまで2回開催をしています。年内に3回目の委員会を開催し、その中で現状を一度まとめると聞いています。  議論の中で、今言っていただきましたようにソフト面とハード面を併せて、より安全な施設にしていくという方向性はしっかり出ているところです。まず、ソフト面として、冠水したときにいかに適切に通行止め、通行規制ができるかを考えているところです。こちらについては、市と県がしっかり連携しながら適切に措置できるように、取り組んでいこうと考えているところです。  また、地域住民の皆さんに地下道の危険性をしっかり御認識いただくことも必要だと考えていまして、いろいろな形で危険性の啓発、あるいは地下歩道における冠水時の注意喚起をさらにしっかり整えていきたいと考えています。  ハード面については、今も話がありましたが、周辺の土地利用が大分変わってきているところもあると思います。事件後に現場でいろいろ調査していただいておりますが、周りからの雨水の流入がかなり多いということもよく分かってきましたので、その状況の確認と調査を現在進めている段階です。第3回の検証委員会には間に合わないのですが、その流入状況をしっかり確認をさせていただいて、地下道に雨水が入らないように、あるいは入るのを低減するように取り組んでいく必要があるということで、検証委員会の中で議論をしていただいています。  また、そのような流入対策をしっかり行った後に、冠水状況がどうなるのかということもしっかり把握する必要があると思います。最終的にはたまらないように、強制的にポンプしていく必要が出てくるかもしれません。現状のポンプ能力としては、本来スロープで集まってくる分の水をかき出す能力は備わっていますが、ほかから入ってくる水も多いということがありますので、その辺りの状況をしっかり把握する必要があります。最終的にどういう判断をするのかは、検証委員会の中でも議論をいただきながら考えていく必要があると思います。 ◆今江政彦 委員  私も現場に何度か立っていますが、便利なので平日でも結構利用されています。近江八幡市の非常態勢における職員の増員に課題があったみたいな報道も一部ありました。いずれにしても、あのときの状況というのは、一瞬で道路が冠水したので、恐らく人間の力であの危険な状態を回避するのは難しいと思います。  だから、今言われたように、人間の力を介さなくても安全対策が可能な仕組みにしないと、また同じようなことが起こるのではないかと懸念しています。その辺りを含めてしっかりと議論いただき、安全対策を進めていただきたいと思いますので、これからと思いますけれども、よろしくお願いします。 ◆目片信悟 委員  ビワイチの整備について、計画のどれぐらいまで進んでいるのですか。車道の拡幅などが今年度どれぐらい進んだのか参考までに聞かせてください。 ◎藤本 道路保全課長  ビワイチの整備は順次進めているところでして、車道の路肩を広げて、自転車が通行できる自転車通行帯を整備しているところです。長期的には約30キロメートル整備することを考えていますが、昨年度末の段階では約10キロメートル整備した状況です。今年度も予算を確保し、着々と進めている状況です。  今年度何キロメートル整備するのかという数字は持ち合わせていませんので、確認させていただきます。申し訳ございません。 ○桑野仁 委員長  目片委員から質問のあった今年度のビワイチの整備状況について、改めて各委員に資料等で報告いただくようお願いします。 11 委員長報告について    委員長に一任された。 閉会宣告  11時54分  県政記者傍聴:朝日、京都  一般傍聴  :なし...